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Having Fun at Judo (柔道を楽しむ)

新しい道場では、好みのペースや力の入れ具合で柔道を楽しみたい大人のための練習会(英語ではオープンマット)を設けている。この練習にはハワイの大学で勉強をしている日本人の学生が二人参加しているが、この二人が日本の高校で柔道をしていた頃は、一年中、ほぼ毎日稽古があって、休める日はほとんどなかったに違いない。現在、二人とも週に1、2回練習に出て来て、乱取りの合間に休憩を取ったりしている。自分のペースでトレーニングし、楽しみながら柔道をすることができる。全力でお互いを投げ合って、畳に叩きつけ合いながらも、その熱意の中に楽しさがある。 もう一方の極端な例では、社会保障給付の年齢層に近づいている自分のような者もいる。乱取りをしてもせいぜい組み手争いか足技が精一杯である。リュウマチの初期症状で、投げるときに相手の袖を離さないようにするのに苦労する。 今夜の練習中、娘がSNSに載せるために色々な技のビデオで撮っていたので、自分の好きな返し技、内股すかしを見せるつもりだった。内股すかしとは、相手が内股を掛けてきた際に、それをかわして体落で投げる技だ。最盛期にはこれを完璧に実行することができ、オリンピックでもこの技で二試合勝った。 それが、いざビデオ撮影となると、結果はNGに終わってしまった。もちろん、全て「やらせ」で受の人は飛び込んで受け身をしてくれた。しかし、投げ終わった瞬間、自分のバランスを保つことができず、まるでオリンピックの試合にタイムスリップしたかのように相手の真上に全力で着地した。パートナーの顔の衝撃の表情を見て欲しかった。 深く詫びながら、決して故意ではなかったことをパートナーに保証した。自分の年齢と身体的制限のために、彼の身体を支えることができなかったのである。ほんの一瞬、世界を舞台に戦っていた頃の興奮を覚えたのだが、瞬く間に、相手に対する済まない気持ちと自分の体力がどれだけ低下したかという自嘲の笑みに変わった。それでも、やらせだったにしろ、今でも内股をかわすことができるのは嬉しい。 パートナーに夕食を奢らなければならない。

...Kevin



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